「Live Report#2 Ai Kuwabara with Steve Gadd & Will Lee at Billboad Live Osaka」
どうもTenohilamp(@Tenohilamp)です。
Billboard Live Osakaで、
Ai Kuwabara with Steve Gadd & Will Leeのライブを観てきた。
笑顔に溢れた良いライブだったので、
簡単にですがレポートしてみたいと思う。
Ai Kuwabara with Steve Gadd & Will Lee
Ai Kuwabara(Piano)
Will Lee(Ba)
Steve Gadd(Dr)
結成に至った経緯は動画の中で桑原あい本人が語っている通り。
性根がねじくれていると、大人の力が働いたのかしらと勘ぐってしまうけれど、
今日のライブを見てからだと、彼女が積み上げてきたものを見た上で、
大御所たちが一緒にやろうという気になったのだと思う。
今年の2月に発売された「Somehow, Someday, Somewhere」は、
発売当初にタワレコで発見していて、
意外とシンプルなアレンジだったこともあり、
気になってはいたけれど、
金欠によりしばらく放置していた。
しかし、今回Steve Gaddが見られる機会が巡ってきたという情報を聞きつけ、
急いでiTunesでアルバムを買って、備えることに。
(ドラムを始めてから、Steve Gaddのファンなので)
シンプルで、飽きずに何回でも聴けるアルバムだと思うので、
良かったら聴いてみて欲しい。
■Billboad Live Osaka
Billboard Live Osakaは今回初めて。
中央のテーブル席は、椅子の間が近めで、
東京のBlue Noteと似た印象。
終わってから知ったのだけれど、前はBlue Noteだったそうな。
自由席だったけれど、整理券番号順の入場(普通なのだろうか)
運良くドラム近くの前の方に座ることが出来たので、
セッティングを眺め、想像以上に椅子が低いことに慄いたりしながら、
約1時間ゆっくりと待つ。
待っている間にお酒や食事も楽しめるので、色々頼んでみるのも良い。
往々にして高いけれども。
今回は、ハイボールとフライドポテトの盛り合わせを頼んで、
約1,900円でした。
■本編
そんなこんなしている内に、本編が始まる。
前の方だったので、すぐ目の前を通っていくのだけれど、
それだけでテンションが上がりっぱなし。
本編は当然「Somehow, Someday, Somewhere」の曲を演奏する訳だけれど、
1曲目の「Somehow It’s Been a Rough Day」こそ、
緊張からか硬さが見られたけれど、
2曲目以降は本当に楽しそうに演奏していた。
動画で言っていたことは、MCでもほぼ同じ内容を言っていたけれど、
憧れのヒーロー達と一緒に夢のようなステージに立って、
凄く嬉しいということが伝わってきていた。
しかし、ピアノはそれ以上にアグレッシブだったし、
変な表現だけれど、きちんと桑原あいがメインのライブだった。
アンコールでBob Dylanの曲をやるところまで(Will Leeが歌っていた)、
終始楽しくて、熱狂的でさえあったと思う。
なんと、アンコール終わりはスタンディングオベーションだった。
■気になったところ
見ていて色々と興味深いことがあったので、メモ的にまとめておこう。
- 譜面台
Steve Gaddは普通の譜面台を使っていたのだけれど、
Will LeeはiPadを使っていた。
あれはテンポに合わせて画面が進むのだろうか。
- ベースの表現
ヴァイオリン奏法や、ボリュームノブを使った音符に合わせた自然な減衰、
プルっぽい弾き方など、曲中の場面ごとに色々な表現方法を使っていて、
目から鱗だった。
- ドラムの表現
これが一番見たかったところだけれど、ppとffの音量差がかなりあった。
だからこそメリハリが付くのだろうなぁ。
アクセントのリムショットは耳に痛いくらいだったけれど、
静かな場面でのブラシなんかは本当に撫でているだけだったもの。
ペダルのスプリングは、そこそこ強そうだったことと、
歩くように叩いていたこと、
ほぼマッチドグリップで叩いていたことも印象深い。
- メトロノーム
曲に入る前にカウントを声に出していたけれど、
Steve Gaddがカウントをする場合、
たまにメトロノームで確認してからカウントに入っていた。
あのレベルでもそういうことをするんだなという驚きがあった。
丁度良いテンポが体に刻み付けられていて、
自由自在なんだと勝手に思っていた。
- 2:1の法則
よく、3人集まると会話が2:1になるという話があるけれど、
トリオの演奏でも当てはまるのだなというのも初めて知った。
誰かがアドリブをしている時は当然なんだけれど、
なんてことの無い場面でも色々な組み合わせで2:1になっていて、
アレンジの極意を見た気がした。
今後が楽しみ
譜面台が使われていたことからも、
まだまだ馴染んだトリオという訳ではないと思うので、
もう2枚くらいアルバムを出すまで続けて欲しい。
個人的には今回ローズを使ったように、
このメンバーの中でオルガンやシンセを使っている曲も聴いてみたい。
それでは、今回はこの辺りで。
また、次回お会いできることを願って。