「ベースアンプのDIアウトについて」
どうもTenohilamp(@Tenohilamp)です。
タイトルの件について、
かなり腹立たしいことがあったので、きちんと調べてみようと
各所に聞いてみた結果をまとめておきます。
先人のありがたいお言葉
■壊れるから
先日、某楽器店にて、こんなことがありました。
今使っているベースのプリアンプが物足りないので、
ベースアンプに買い替えて録音がしたい。
ベースアンプのDIアウトを直接オーディオIFに繋ぎたいが、問題ないか。
大体こんな感じの話をしていたのですが、
店の長的な方から一言。
「壊れるから。メーカーも推奨していない。」
「では、DIアウトは何のためにあるのか」
「ミキサーに繋ぐため」
その後、レコーディング機材の話やらベースの機材に関して、
基礎を勉強しろと懇々とお説教を食らい、
適当なところで退散したという形です。
初対面の筈ですが、かなりの棘のある口調だったので、
言っていることが正しかろうが、最初の一言でさっさと帰ろうと思いましたが、
自分は生粋のベーシストでもない上、
一応教えてくれようとしているようなので大人しく聞いて帰りました。
DIアウトからミキサーに繋ぐというのは、
ライブは勿論、レコーディングでも普通に行われるだろうことは想像に難くないのですが、
オーディオIFに直接繋ぐと壊れるという1点において、
やはりおかしいと思い、メーカーの取説を調べてみました。
調査
■取説
今使っているのは、Phil JonesのBass Buddyという、
ヘッドフォンアンプ/プリアンプで、
練習で使う分にはノイズもあるけれどかなり良い機材です。
出音がかなり素直なので、
もうちょっと早さとパンチが欲しいなと思うと物足りなさがあるのですが、
それは一旦置いておくとしましょう。
マニュアルがネットで公開されています(www.pjbjapan.com/pdf/BassBuddy.pdf)
これを見ると、XLRソケットからは100Ωでバランスアウトと記載されています。
オーディオIFのマイク入力は、4KΩなど、
Bass Buddyのバランスアウトと比較すると
ハイインピーダンスになっているので、
ハイ受けロー出しの原則に外れておらず、
直接接続しても全く問題ない筈です。
ちなみにインピーダンスについては、調べれば色々出てきますが、
絵も書いてあったHPのリンクを貼っておきます。
いよいよ不信感が募ってきたので、
別の楽器店でも聞いてみることにしました。
■楽器店
近場にある楽器店2店にも聞いたところ、
サンプリングとしては数が少ないですが、結果は割とポジティブでした。
- そのためのものなのだから問題ない
- よく分からんけどきっと問題ない(ミキサーに繋ぐとより安心?)
楽器店の店員が皆どの楽器の機材にも詳しいかというと、
そんなことは無いと思うのですが、自信無さげな回答もあります。
はっきりしないので、メーカーにも聞いてみました。
■メーカー
聞いてみたのは、以下の4つのメーカーの商品について。
どこもすぐに回答を頂けたので、大変感謝しています。
- Phil Jones(Bass Buddy)
- Aguilar(Tone Hammer 500)
- TC Electronic(RH750)
- Acoustic Image(CLARUS SL)
結論からいうと、どこも問題ないというものでした。
Bass BuddyはオーディオIFとの連携を想定していないので、
直接連携については回答できないとのことでしたが、
接続先のインピーダンスが100Ω以上であれば問題ないとのことだったので、
実質問題なしと解釈して良いと思います。
CLARUS SLは英語でのやり取りだったので、
細部が違うかもしれませんが、過大入力になる場合は、
送り側か受け側のどちらでも良いので
PADスイッチも利用してくれとのことでした。
単に印象が悪いだけ
今回質問させて頂いたメーカー以外が
どのような回答をするかはわかりませんし、
上記のメーカーでも、別の商品だと違った回答になるかもしれません。
また、Acoustic Imageの回答にあるように、
過大入力にならないように気を付ける必要はあると思いますが、
DIアウトが付いているものならば、
直接オーディオIFに繋いでも問題なさそうという結論に至りました。
間違いを正してくれる他人というのは貴重ですが、
誤った情報を伝えていないかは気を付けてもらいたいものです。
自分も気を付けたいです。
しかし、まぁ、
色んな意味で、もうあの店では買わないかな。
それでは、今回はこの辺りで。
また、次回お会いできることを願って。
Comment
某楽器店とはもしや、Kサワ楽器ですか?
いえ、別のところです。
上から来る感じの店員さんはどこにでもいるんですかね。