「初めてのオーダーギター ~g7 Special」
どうもTenohilamp(@Tenohilamp)です。
タイトルの通り、ギターをオーダーで購入しました。
G’Seven Guitarsのg7 Specialというギターのストラトタイプです。
結構明確に理想があったのですが、
上手く伝えられているか不安だったのですが、出来上がりにも満足しており、
弾いたり眺めたりしながらニヤニヤしている昨今です。
驚くほどに弾きやすくて楽しいので余計に。
さて、オーダーなんかしたことがなかったので、
どんな感じだったのかを軽くまとめておきたいと思います。
G’Sevens Guitars
まずは軽くお店の紹介を。
HP
東京の渋谷駅から歩道橋を渡った先に楽器屋が沢山ある界隈があるのですが、
そこから少しだけ外れたところにお店があります。
オリジナルブランドのg7 Specialのギターやベースの製作を行っていて、
GLAYのTAKUROやB’zの松本孝弘へのレスポールタイプ製作や
最近では神田ジョンのオリジナルジャズマスター「FIRST NOTE」の製作を行っています。
FenderやGibsonなど別ブランドのギターやベースも何本か売られていますが、
やはりお店に入って正面最奥に置かれているg7 Specialに目が行くと思います。
身も蓋も無い言い方ですが、どれも見た目が最高に恰好良い。
形は、FIRST NOTEを除いて定番のものばかりですが、凄みがあるというか。
プレべを探している時に、ネットでブラックビューティーのプレべを見つけ、
お店に伺ったのが最初ですが、美しくて衝撃的でした。
結局プレべは購入しなかったのですが、
他に売られていたテレキャスターやレスポールを見て、
いずれ自分もオーダーしようと決めました。
レスポールは本当に凄かったです。
お値段も相当凄いですが。
■オーダーの流れ
そんな経緯で知ったg7 Specialですが、
以前から探していたストラトをオーダーで作ってしまおうと早速オーダーすることにしました。
因みに探していた条件としては、以下のような感じです。
- 自分好みのサンバースト
- ローズ(or ハカランダ)指板
- 高音が耳に痛くない。音が硬くない。
- アームを使ってもチューニングが狂いにくい。
- 軽くて新品ならなお良い。
Fenderで3の条件に当てはまるものを探すのが難しかったのと、
何より1を満たすものを既製品から探すのが至難でしたので、
オーダーというのは妙案でした。
まずは、メールでお店へ連絡を取ります。
最初は、どのような形のギターなのか、音の目指す方向はどのような形か、
使うパーツはどうするかなどをお伝えして、見積もりを取って頂きました。
その際、イメージに合わせるにはこういったパーツが良いのでは?など、
提案もしてくださるので、色々と要望をお伝えしてみると良いと思います。
そんな方法もあるのかという気付きもあるので、かなり楽しい作業でした。
自分の場合は、特殊なこととして、ナットをデルリンにしました。
ヴィンテージのGibsonに使われていたりするそうなのですが、
アームでのチューニングの狂いをなるべく減らしたいのと、
高音が少し抑えられるとのことで採用しました。
ここで方向が決まってしまうので、なるべく明確なイメージを持って、
それをお伝えすることが大事です。
自分の場合は、ストラトタイプと決まっていましたが、
定番の形であれば、タイプ別にある程度、使用する木材の種類や
パーツなどがテンプレートから選択出来るようになっていました。
HPには掲載されていませんが、オーダーするつもりであれば、
メールで依頼すれば価格表を送ってもらえます。
ギターの場合は、ストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスター。
ベースの場合は、プレシジョンベースとジャズベースといった形でした。
レスポールは記載がなかったので受け付けていないと思われます。
仕様が決まり、見積もりも済んだら、
前渡金をお支払する、もしくはクレジット決済すれば、製作がスタートとなります。
■色合わせ
大体1ヶ月半くらい過ぎた辺りで、
色合わせに立ち会うかどうかの確認連絡がありました。
色合わせとは要するに塗装作業で、
塗装に立ち会い、その場で色合いに要望を出すことが出来るというものです。
イメージ画像を送ってお任せすることも可能ですが、
G’Sevens Guitarsのお店の奥が作業場になっていて、
お店での立ち合いも可能となっていました。
しかも、なんと無料です。
プロの塗装に立ち会うことなど二度と無いかもしれない機会なので、
少し緊張しながらも東京へ向かいました。
最初は、塗装を担当されている大山さんとイメージ合わせをしました。
そして、色々なアーティストのストラトの写真が載った雑誌を見ながら
最終的なイメージを固めている間に
平行して下地を塗っていき、調整して、更に塗るという作業を
1時間で実行するので、現場で悩む時間はあまりありません。
事前にほとんどイメージを固めておく方が良いです。
写真で見るとこんな感じでした(掲載許可は頂いております)
塗装前
下地塗装1
下地塗装2
最終塗装
こんな順番で塗っていくことも知りませんでしたし、
サンバーストは本当に奥が深く、
雑誌の写真で見ているだけで色々なパターンがあるので、
とても悩みましたが、大山さんはサンバーストには自信があるとおっしゃっていて、
言葉の通り、素晴らしい色合いに仕上げて頂きました。
ちなみに、ネックの方は事前に着色が行われていましたので、
状況だけ確認させて頂きました。
■完成
それから2週間後には完成したとの連絡がありましたので、
ヤマト便にて配送して頂きました。
ハードケースもg7 Specialオリジナルのものとなっており、
すっぽり収まる形になっていました。
また、本体と別にアームが付属していました。
見た目は狙った通りになりました。
意外だったのは、重さは3.2kgあるのにそれを感じさせないくらいに軽く感じること。
また、じゃらんと弾いた感じが柔らかく、音も柔らかくとても使いやすい形になりました。
こんなバネの設定は初めて見ました。
トーンもg7 Specialの場合は、リア用とセンター/フロント用になっていて、
リアにもトーンが効くようになっています。
元々リアの音が耳に痛い感じになっていないですが、
音作りの一環として、リアにもトーンが効くというのは嬉しい仕様です。
大満足
オーダーメイドでギターを買うなんてことを考えたことも無かったですが、
自分の欲しい性能が手に入りますし、既製品を買うのとはまた別の喜びがあります。
自作曲ではシングルコイルのギターを使う場合が多いのですが、
がっつりとメインで使えるものが完成して、これから使いこんでいくのが楽しみです。
それでは、今回はこの辺りで。
また、次回お会いできることを願って。