楽器演奏・音楽を思う存分楽しみたくて悪あがきするサマ

「撃ち抜かれた音楽3 ASIAN KUNG-FU GENERATION」

2017/06/21
 
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人生悪あがき中

どうもTenohilamp(@Tenohilamp)です。

 

引き続き自己紹介ということで、影響されたアーティストその3、

ASIAN KUNG-FU GENERATIONです。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION

通称アジカン。

同じくらいにギターを始めた中で、知らない人は恐らくいないと思われる人気バンド。

KANA-BOONを筆頭に、後の世代にも大きな影響を与えているようで、

昨今の四つ打ち祭りを見ていても良く分かる。

 

後藤正文(Vo/Gt)
喜多建介(Gt/Ch)
山田貴洋(Ba/Ch)
伊地知潔(Dr)

 

ほとんどの作詞作曲を後藤さんが手がけている。

たまに山田さんが作曲に関わっているが大抵名曲になる法則がある(個人の感想)

 

初期は勢いのある曲調、荒々しいギターの音、

オクターブ奏法、シャウトが印象的だったが、

だんだんとパワーポップ寄りになっている。

 

デビュー当初は演奏が荒かったが、ドラムは手数が多くて派手だったし、

他のパートも勢いだけでなく、よく考えられていた。

全パートコピーしてみたら良く分かる。

その辺はまた別に書きたいと思っている。

 

「マジックディスク」をリリースした辺りから

貫禄めいたものまで出てきているような印象があるが、

今でも変化し続けて、第一線で活躍しているバンドである。

 

抽象的な歌詞も人気の一つで、初期は内省的な歌詞が多かったが、

最近は政治的な歌詞も含むようになっており、賛否両論ある点である。

 

賛否両論で言うと、歌い方もよく話に挙がるように思う。

わざとやっているのだろうが、どちらかというと、

滑舌が甘くなっているだけだという気もしている。

 

ギターの話ばかりで申し訳ないが、

「ワールド ワールド ワールド」からギターの音が柔らかく変わってきていて、

「マジックディスク」で大幅に明るくなったという印象を持っている。

あとは音数が減って聴きやすくなっている。

 

初期は初期で立ち上がりの速さと重さと攻撃性がある。

何だ、このMV。

 

最近は単純に音が良いし、ミディアムテンポの曲にはとても合う。

今の音の方が好きだったけれど、最近はどちらも良いと思うようになってきていて、

本人たちが使っていたかどうかは別にして、

RolandのJC-120を見直しかけている。

 

■人前で演奏する楽しさに目覚めた

アジカンに出会って一番自分に影響を与えたのは、

人前でギター持って歌っても問題ないと自分の中で思えるようになったことだと思う。

 

本当の最初は何がきっかけだったか覚えていないが、

大学1回生の最後にリライトを演奏したのを覚えている。

本当に初心者の集まりでバンドを組んで出たので、

録音した音源は本当に酷いものだった。歌が一番酷かった。

何せカラオケにも行ったことないのにボーカルをやりたがった男だし。

 

その後、もう1度コピーバンドを組む機会があった。

交流のある他大学の軽音楽部の計らいのお陰か、

その大学の学園祭でライブさせて頂けるという毎年の恒例行事があり、

そこに初心者で入部した2回生を中心にコピーバンドを組んで出なさい

というお達しが当時の部長からあったためである。

 

その時はEpiphoneのレスポールを友人に借りて、

フラッシュバック、羅針盤、粉雪、ループ&ループ、NGSを演奏した気がする。

リライトを演奏した時に比べれば、メンバーも違うけれど、

大幅に良い演奏が出来た気がしている。

 

何より、この頃からバンドで歌う場合に限り、スイッチを切り替えられるようになった。

本当にやって良かったと思うし、

経験者が複数いる中で学祭に出してくれた当時の部長には感謝している。

 

逆に弊害としては、ギターボーカルのパートは覚えるのが簡単なので、

他のパートも同じスピードで覚えられると思い込んでしまったこと。

他もやるようになって思うが、当時の自分を説教したい。

初心者からしたら、ドラムのハードルの高さといったらない。

 

余談だが、そのレスポールが使いやすくて良いギターだったせいで、

レスポールに対するハードルが滅茶苦茶上がっていて、欲しくても買えなくなっている。

 

■個人的選曲

完全に自己満足だが、各アルバムから何曲か選んでみたい。

リライトやループ&ループ以外にも良い曲は多いのだと主張したい。

ミニアルバムは3曲、フルアルバムは5曲選ぶ。

 

■崩壊アンプリファー

羅針盤

2分半と短めな曲。

イントロのリフが弾いていて大変気持ちが良い。

そして間奏の恰好良さは随一。

ボーカルメロディーがとぼけた感じなのも良い。

 

粉雪

ミディアムテンポのロックバラード。

イントロのリフが恰好良く、サビのコーラスが気持ち良い、ラストサビ前のシャウトが歌っていて楽しい。

初期の曲のどれもそうだが、絶妙な切なさが含まれているのが良い。

 

サンデイ

ミディアムテンポの曲。

ギターの音と曲構成だけでぶん殴られる衝撃を受けたが、メロディーも面白い。

この曲もイントロのリフや入りのドラムが恰好良い。

繰り返される「無情を知るサンデイ」のフレーズが頭を回る。

 

 

■君繋ファイブエム

フラッシュバック

2分弱と短いながらバッチリと爪痕を残すアルバムの1曲目。

イントロのギターの絡みだけで恰好良いのだが、

メインリフや、サビから間奏、そしてラストまでの流れが完璧。

何と言ってもハイライトは間奏のドラム。

コピーバンドをやっていた時も思ったけれど、無茶振りだったなぁ。

間髪入れずに2曲目に繋がるのも恰好良い。

 

アンダースタンド

これは今でもやっているのだろうか。

それぐらいパワーポップとして出来の良い曲だと思う。

サビのコーラスとラストのバスドラ連打のアレンジが最高。

 

N.G.S

音源では、冒頭にホワイトノイズから入るがそれがまた良い。

この頃はオクターブ奏法でリフが作られることが多かったが、

珍しく単音フレーズでのリフ。

Number Girl好きから産まれたらしい曲なので、

それっぽい感じを目指したからだと思われる。

 

自閉探索

冒頭のギターのブラッシングとベースのフレーズで不穏感が高まる。

サビでのシャウトがザラついているのも恰好良い。

間奏で一旦緩めておいて、一気にサビで緊張感が戻るところも良いし、

アウトロのギターのフレーズからラストへの流れまでどこまでも行き詰った感があって、

タイトル通りだなと感じられる。

 

ノーネーム

サビに向けて徐々に盛り上がっていく構成で、一度のサビで解放した後に元に戻って収束する。

シンプルで美しいメロの裏で、ずっとドラムが細かい音符を叩いているので退屈にならない。

アレンジ、そしてアウトロに向けての流れも美しくて、アルバムの最後として最高。

ギターフレーズが本当に綺麗。

ベースはメロではずっとコーラスがかかっていて、低音をぼやかすことで広がりが出ているように感じる。

 

■ソルファ

振動覚

お得意の短くてパンチのある曲を1曲目に持ってきている。

ギターの音は立ち上がりが早くザラついていて、

サビでは3本構成で厚みのある音となっており、

実際のテンポ以上に勢いのある感じが出ている。

 

マイワールド

ミディアムテンポの曲。

ベースを一切聴いていなかった時は特徴の弱い曲だなと思っていたのだが、

イントロからAメロにかけてのベースフレーズが最高に恰好良いことに気づいてからは、

この曲はベースを聴く曲だと認識を改めた。

 

ラストシーン

ディレイを使ったギターで浮遊感と不穏な感じが演出されている。

この曲はアレンジの構成美に気づいてから一気に好きになった。

特にアウトロの一体感のあるところから最後にバラバラに分かれて展開していくところ。

また、全体通して、機械的なドラムフレーズも最高にクール。

 

サイレン

初期の到達点ではないかと思っている。

リズム隊(特にドラム)の16分フレーズが恰好良いし、

オーバーダビングしたギターでの幻想的な雰囲気演出も心地良い。

ゆったりしたテンポのイントロからメロから入り、Aメロ2からサビはバイテンになる。

間奏は元に戻って、サビからまたバイテンになり、疾走感のあるままアウトロへ入って、

ラストはまた元に戻る。

アウトロのシングルストロークロールはテンションが上がる。

 

海岸通り

ミディアムテンポのバラード。単純に良い曲。

珍しくメロではアコギでコードが弾かれている。

アコギにプラスして、印象的なフレーズを弾くギターが2本重なっているので、

ギター3本のバンドだったらなと思ってしまう。

 

■ファンクラブ

暗号のワルツ

3拍子で始まり、メロの途中からドラムだけ4拍子になって、

サビで全体が4拍子になる。

間奏からサビにかけても同じ構成を辿るという複雑な構成の曲。

構成が面白かったり、ギターのフレーズが素敵だったりと色々あるけれど、

何よりイントロのドラムのフレーズがとても好き。

 

ワールドアパート

勢いと疾走感のある曲。

サビのメロディーがとても高いが、

シャウト気味に歌っていてザラッとしているのもまた良い。

バックビートの太いスネアの音と、ゴリっとしたベースの音が何だか好き。

 

路地裏のうさぎ

ファンクラブの中では珍しい3分弱の短い曲。

イントロのギターからの疾走感と、サビのメロディーとギターの厚みが良い。

よく分からんでも、早くてギターが轟音で重なっていれば恰好良いのかもしれない。

 

ブルートレイン

当時から散々言われていたが、ドラムのフレーズが細かくて、

ドラムを聴くための曲のような感じになっている。

「Re:Re:」もそうだけれど、シンバルワークが面白い。

Bメロなんかは地獄。

Aメロのベースは推進力を感じて面白いし、

サビのベースは他が安定しているところで色々動かしていて、お手本にしたい。

 

バタフライ

ファンクラブでは一番好きな曲。

ミディアムテンポでマイナー感のある不穏な曲調。

これもイントロからのドラムのフレーズが好きなのが大きいけれど、

絡んでいるベースも結構面白い。サビ直前のフレーズが地味だが好き。

サビの途中からスッと4つ打ちに移行するところがニクい。

ラストのサビからのギターフレーズは緊張感があってそれも好き。

 

■ワールド ワールド ワールド

アフターダーク

アルバム2曲目の疾走感のある曲。比較的明るい曲調。

サビを聴いて、これを裏声でなく歌うのは、人間業かと思った記憶がある。

 

ライカ

疾走感のあるシャッフルの曲。

これは今やっているのだろうか。

フェスとかでやって欲しいくらいに初めて聞いても反応しやすい曲だと思う。

 

シャッフルは叩く分には難しいが、聴く分にはのりやすいし。

 

転がる岩、君に朝が降る

ミディアムテンポの曲。

アジカンの曲でギターの音色が綺麗だなと思ったのはこの曲が初めて。

歌詞も珍しくストレートだし、アレンジもシンプルで、

歌い方も柔らかいのに言葉ははっきりしているので、一番バランスが良いかもしれない。

 

或る街の群青

この曲だけはギターの音がファンクラブ寄りで、

音が硬めな分、リフの破壊力がある気がする。

サビの壁ギターも恰好良いし。

こういうタイプの曲は今のところこの曲が最後になっている。

あと、最後の「光だって闇だってきっと」の部分のコーラスが凄く好き。

 

新しい世界

アルバムの最後に配置されている一番解放感のある曲。

当時色々言われていたらしいことへのアンサーソングになっている。

うるせぇよと。

ギターの音もカラフルだし、MVもカラフルだった。

 

■未だ見ぬ明日に

脈打つ生命

これを聴いた時には、疾走感はあるけれど、

ギターの重さに頼らない新しいやり方を

本当の意味で見つけたんだなと思った記憶がある。

 

ムスタング

ミディアムテンポのバラード。

サビがコーラス込みで素晴らしいのは言わずもがな。

メインでずっと鳴っているギターフレーズが素晴らしい。

フレーズ職人がアジカンにもいる。

このタイプの曲がアジカンの得意な曲になっていくが、最初はこの曲だった。

 

未だ見ぬ明日に

右で鳴っているギターの音色が美しすぎて滅茶苦茶好き。

サビのメロディーに気を取られて、

ドラムが4つ打ちの定番なことに全然気づいていなかった(ハイハットが全然違うが)。

 

■サーフ ブンガク カマクラ

藤沢ルーザー

ギターの音が変わったなと印象づける1曲目。

歌い方はゆったりしているのに、勢いがあるという謎の曲。

 

江ノ島エスカ―

このアルバムで一番好き。

ミディアムテンポのパワーポップ。

ギターの音色、サビのメロディー、歌詞全て最高。

 

 

七里ケ浜スカイウォーク

前半はオクターブ下で歌っていて、途中から通常キーに戻る。

全体的に緩くて、音数も少なくて、ゆったり聴ける。

 

稲村ケ崎ジェーン

まずは曲名よ。

藤沢ルーザーと並んで疾走感のある曲。

メロのミュートフレーズがコミカルで面白い。

ギターソロはラストに速弾きめいたフレーズが盛り込まれている。

 

長谷サンズ

これも曲名が素晴らしい。ダジャレやん。

サビのコーラスワークが気持ち良い。

 

■マジックディスク

新世紀のラブソング

この曲を打ち込みでやらないところがこだわりを感じる。

メロの途中から入ってくる2つ目のドラムが機械的で、良いアクセントになっている。

この曲はライブアレンジが恰好良いので、NHKレコーディングのアルバムの方もおすすめ。

トレモロのギターが良い。

 

迷子犬と雨のビート

ミディアムテンポのポップな曲。

単純に良い曲。

イントロのバッキングギターの音色にやられた。

Fenderのアンプ最高だなと。

スカパラの管楽器が入っていたり、色々豪華な曲でもある。

 

青空と黒い猫

イントロからメロの間中ずっと続くフェイザーのかかったギターが印象的な曲。

サビのメロディーがコーラスも相まって切ない。

サビ裏のギターのカッティングのフレーズがレスポールだなぁという音色で気持ち良い。

 

ラストダンスは悲しみを乗せて

珍しくパーカッションが入った陽気な曲。

ラストのワウが入ってきてからの展開で狂ったように踊りたい。

途中でワウを切って普通にカッティングのフレーズになっているのも面白い。

 

ソラニン

曲展開としても王道だし、サビのメロディーも綺麗。

久々にアウトロで畳みかける展開が聴けたなと嬉しかった記憶がある。

 

■ランドマーク

All right part2

チャットモンチーの橋本絵莉子がコーラスで参加している。

歌詞があからさまな言葉遊びで面白い。

 

AとZ

出だしから大変好みなリズム隊のフレーズで、これだけで踊れるという曲。

サビの解放感もあって、踊り狂ってしまいたくなる。

 

バイシクルレース

変化球が多い中、ストレートな曲。

サビのコーラスワークやギターのフレーズは、

アジカンといえばと問われて思い浮かべる1つの特徴になっている。

 

それでは、また明日

シングルが出た当初、久々にパンチのある曲が来たと盛り上がっていたように思う。

確かに疾走感はあるけれど、サビではギターではなく、コーラスで厚みを出している。

ドラムがシンプルにスネアで疾走感を出しているのが良い。

ラストのフレーズなんかは凄い。

 

踵で愛を打ち鳴らせ

ランドマークで一番好きな曲。

何よりもドラムのフレーズが最高なのと、

このアルバムに入っていることに違和感を覚える程に幸福感に溢れている。

 

■Wonder Future

Easter/復活祭

久々にギターの音が荒くて恰好良い曲。

アルバム通して全体的に音が太い。

 

Winner and Loser/勝者と敗者

本当にどうしたんだというくらいにギターがアグレッシブで嬉しい曲。

間奏前のシャウトは最初何か機材で出した音なのかと思っていた。

 

Wonder Future/ワンダーフューチャー

アジカン節なサビのコーラスワーク。

別のアルバムだったら、もっとクリーントーンだったと思われるギターフレーズも

クランチ気味で弾かれているので、良い感じに混ざっている。

 

Signal on the Street/街頭のシグナル

出だしのスネア一発とベースに持っていかれる。

シンプルにやっておきながら最後の辺りにロールでアクセントを付けたり多彩。

 

Opera Glasses/オペラグラス

アルバムで一番好きな曲。

終わると見せかけて続く箇所のギターの音が好き。

 

シンプルと少しのアクセント

愛に溢れすぎて好きな曲を挙げているだけになってしまった。

 

曲構成が特殊だったり、印象的なフレーズを産み出すバンドはあるが、

そこに普遍的なメロディーが乗るバンドはあまりない。

 

アンサンブルはシンプルに、

アクセントとして必要なフレーズを置いていくという

ロックバンドとしては、理想形に近いバンドだと思っている。

 

このまま第一線で走り続けて欲しいバンドだが、

昨今いきなり解散したりするので、油断できない。

デビュー当初から現在までをほぼリアルタイムで追いかけているバンドは

あまりいないので、長く恰好良く変わっていってほしい。

 

それでは、今回はこの辺りで。

また、次回お会いできることを願って。

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